十六まで木の葉で過ごした。
忍の家系に生まれたもんだから、仕方ないからアカデミー行って、
仲間外れすんのも馬鹿みたいだから、狐っ子と仲良くなって、
気付いたら親友ポジションで初恋応援とかしてたら七班の四人目とかなってて、
スリーマンセルじゃぬえぇのかよ!って言いながら、
戦って戦って戦って。
気付いたら三代目亡くなってるし団扇のぼっちゃんいなくなってるし、
だから、死にたくないから、
修行して修行して修行して。
あれ?私結構苦労人?
トリップ×3
「見っけた!魔風っ!!」
人間と人間じゃないものに群がられている長身金髪覆面マントさんを発見。
すぐさま突風を起こしていろいろ蹴散らし彼の元へ。
「ちょっとじっとしててね、爆破陣っ!!」
覆面さんの隣に立って自分を中心に土砂と共に盛大に吹き飛ばす。
殺傷能力が低くその他大勢ふっ飛ばす時には大変重宝する。
勿論、自称師匠共にはこんなヌルい術は使いません。
「ん、しぶといな」
人間は気絶しているが、人間でないものは未だウゴウゴしている。
すげーめんどくさい。
「にげ、なさい」
覆面さんが苦し気に片足を着きながら私を見た。
あぁうん、もうこの際格好恥ずかしいとか言ってられない。
「相手は、怨霊、だ。神子の力なくては」
「怨霊かあ」
倒せそう。
多分イケる。
あれとこれとそれ、ついでにあれも撃っちゃえば絶対倒せる。
「とりあえず、魔風!!」