変態ピエロとデコ団長がぎゃいぎゃいやってて、

隣では超当たり前に暗殺者の長男坊がお茶を飲んでて、

マジ普通の生活に戻りたい、

と、

涙を拭って顔を上げたら、

目の前には鎧を着たゾンビのドアップ。




え、何コレいじめ?

 







×


 


 




「っひぎゃあっ!!」





我ながら色気のない悲鳴を上げたと思う。

それでも体はバックステップを踏み、右手はクナイで鎧ゾンビを薙いでいるので良しとする。

嫌々ながらも下忍になり中忍試験も受けただけある。

今なら言える、忍義務教育万歳。





「危ない!」





誰かの声がして目の前の鎧ゾンビには矢が突き刺さる。

その命中率の高さには恐れいるがいくらなんでも後ろからは怖いぞ、矢。





「めぐれ天の声、響け地の声、彼のものを封ぜよ!」





女の子の声が高らかに聞こえた途端、目の前の鎧ゾンビが光となって消えた。





「・・・・っ!」





振り向けば後ろにはカラフルな髪色のイケメン集団と美少女二人。

その周りには鎧に身を包んだ人間やら人間じゃないのやら。

そこここで起こる乱闘、否、戦闘。

円で周囲を探れば少なくとも半径数百メートルは人と何かが群がっている。





「・・・・またかよっ!!」





だって見たことあるもん!あの美形共!!ゲームやったもん!結構はまって5までやって、にやにやしたもん!つか何なの!忍、狩人、ときてあえての遥時3なの!?遥か?遥時?略し方なんてどうでもいいわい!!二度あることは三度あるのか馬鹿野郎!

ガッテム!と頭を抱える私に一人の美少女が飛び付いてきた。





さん!」

「・・・・はい。確かにさんはワタクシですが、」

「あ、ごめんなさい。わたし、春日望美といいます。白龍の神子をやってて」





えへへ、と照れ笑いを浮かべながら嬉しそうに私を見る可愛く綺麗なお嬢さん。

その髪色に疑問は残りますが大変綺麗なお嬢さん。





「・・・・ちょっと待って、」

「え?」





きょとんとする少女をじっと見る。

凛々しい顔付き、佇まい、雰囲気。

その雰囲気。

目の奥にあるのは信頼と友愛。

一方的に知っているのは、私だけではなさそうだ。

彼女は初めまして、とは言わなかった。

名前を知っていた。

だってほら、あのゲームの醍醐味はあれじゃん。





「変な事聞いていい?」

「はい?」

「ねぇ、私と会うの何回目?」

「っっっ!!」





聞いた瞬間、あんなに嬉しそうにほころんでいた少女の顔が泣きそうにひきつった。

泣き出すのを一生懸命こらえ、数回喉を動かし、蚊の鳴くような声で答えた。。





さん、とあう、のは・・・・にかい、めっです」

「なら、他はそれ以上ってことね」





彼女の後ろでは美形集団が警戒の色濃くこちらを見ている。

ちょ眼鏡!矢を構えてこっちを見るのやめて!





「〜〜〜っ!知って、たんですね。はじめから・・・・」

 



小さく小さく呟いた彼女は、とてもとても大人びて、とてもとても疲れていて、
 
お疲れ様と、泣きそうで決して泣かない少女の頭を撫でると八葉の皆さん殺気が半端なくなった。

ちょ八葉マジ怖ぇえ!





「二回目って事は、今回、私を助けに来てくれたの?」

「〜〜〜っ!!さんっ!!」





八葉にビビりながらたどり着いた可能性を提示したら感極まった美少女に抱き着かれた。





「わたしが絶対幸せにしますから!!」

「うん、今すぐヤられそうだから離れてくれる?」





特に矢で。





「わたしと一緒に戦ってくれませんか?」





ここにも普通の生活はない。

それでも前よりマシかもしれない。

毒を喰らわば皿まで、だ。

 
 
 
 



「三食昼寝付きならね」

 

あたしは諦めて肩をすくめた。

 
 


 
ノリと勢いと俺得で始まりました。
これ以上連載増やしてどうすんだ!
でも書いたら載せたいという貧乏根性。
ので、いつもよりだいぶクオリティ低いです(いつもか?)
史実、原作共にめちゃくちゃです(笑)
なので脳内補正でよろしくお願いします!
ただ、最強主人公が書きたかっただけですが、結構続きますので(笑)お茶でも飲みつつお楽しみください。
  
 

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