「ところでリナちゃん、何か封じられてるみたいだけど、治す?」

「分かるんですか!?」

「って、治せるの!?」 











何かよく分からないけれど愛しの義妹はマゼンダさんだか何だかという魔族に魔力を封じられているらしい。

そんな魔族いたな確か。セイルーンのお家騒動の時の人だった気がする。

ということはすでにリナちゃんは赤法師レゾとゆー名の部下Sを倒しているとゆーことだ。

すごい、さすがリナちゃん。
 
 
 
 
 
「マゼンダさんを倒さないと無理ですよ?」

「うーん」





似非神官をスルーしつつリナちゃんを観察する。

チャクラの流れ、オーラの量、歪みによる詰まり、邪魔をしている力を取り除く。

つまりは医療忍術の応用だ。

手をかざしゆっくりと動かす。

うん。





「はい。出来た」

「え!? ねーちゃん今なんかした!?」

「した」

「え!?嘘ですよね!魔族の術なんですよ!」





あわあわする二人を横目に肩を回して眉間を押さえる。

久しぶりにやると疲れるものだ。

医療系は専門じゃなかったけどまあ、年の功ってやつだ。




「完全じゃないかもしれないけど、詰まりを取ったから」





まあ完全に治す為にはやっぱりその魔族を倒さなきゃダメなんだろうけど、定期的に詰まりを取ればいつもと同じ活動は可能のはずだ、と話してるのに二人ともあわあわし過ぎて聞きゃしない。





「『明かり』よ!」





リナちゃんの手から現れる光の塊。

煌々と明るいその光。





「・・・・信じられない」

「・・・・お姉さん、本当に人間なんですか?」

「・・・・自信、ないかもしんない」

「失礼だと思う。二人とも」





そんなこんなでリナちゃんの旅に同行することになった。





「えーー!!リナのねーちゃん!?」

「普通に見えますよ!?」

「いや、待て!あのリナの姉だぞ!!角か尻尾を隠していても不思議じゃない!!」

「変身するってことですか!ドラグレンジャーに!」

「どやかましい!!あんたたち、全員覚悟出来てるんでしょうね・・・・」





リナちゃんとこの仲良し四人組は大変賑やかでした。





「仲良くやってるようでよかったわ」

「この大惨事をそれですましちゃうんですねえ」







リナさんが元気ならそれで良し、と思っているので立派なシスコンです。

ドラグレンジャーという単語がすぐに出てきた自分が気持ち悪いのと同時に褒めたいと思います。

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