未来の、伝説の赤の竜神の騎士(スィーフィードナイト)の義理の妹。
未来の、伝説のドラまた(ドラゴンもまたいで通る)の義理の姉。
・インバースになりました。
3
まあ、ここに私の両親なんているわけなく。
親の見つからない可哀想な幼児は立派にインバースさんちの養女になりました。
ってゆーかあの胡散臭いにーちゃんが天下のリナ・インバースの父親って。
とんと釣れない釣竿持って太公望気取っておかーちゃんに怒られてるにーちゃんが天下の故郷のねーちゃんの父親って。
世の中分からないもんである。
「おおっい!
ちゃん!またリナちゃんが近所の悪ガキと取っ組み合いの喧嘩してるってよ!」
そんなこんなでこの村に来てそろそろ五年たつ。
三才の幼児はだった私は立派なちみっこに成長した。
五年ぐらいじゃそんなもんよ。
私より三才上のルナさんはおかーちゃんの手伝い。
私より二才下のリナちゃんは元気に村を駆け回り、そのストッパー役は主に私だ。
それが村に当然のように浸透しているのでリナちゃんが何かしら問題を起こすと私が呼ばれる。
いいんだけどね、鍛錬か読み書きの練習しかしてないから。
「リナちゃん」
「はっ!
ねーちゃんっ!!」
呼ばれて行ってみると悪ガキをのしてビクトリー!とポーズをとっているところだった。
流石です、ドラまたリナ。
声をかければびくぅぅうっと冷や汗を足らしながらこちらを振り返った。
おかしいな、ルナさんみたいにビビられる理由が見つからないが。
「最初に手を出したのは、どっち?」
「だ、だって!こいつがあたしのことちびっていうから!」
「リナちゃん・・・・」
上目使いにこちらの様子を必死にうかがうリナちゃんは非常に可愛い。
が、それとこれとは話が別だ。
「ダメじゃない。いつも言ってるでしょう?」
「・・・・う〜」
しょんぼりしたリナちゃんの肩に手を置き目を見ながら諭す。
「まずは相手を上手く挑発して手を出させてから正当防衛に持ち込めって」
「・・・・え゛?」
「その上目使いは可愛いけどもうちょっと巧妙にさり気なくやりなさい。そんなんじゃすぐバレちゃうわよ?」
「あたしさいきんおもうんだけと、
ねーちゃんってなんかずれてる・・・・?」
「普通よ?」
アカデミーで習う一般教養だと信じて疑わない。
ちみっこのリナさんに引かれるといい!←何萌だ?
夢主がリナさんの性格に一躍買うといい!
何かずれてる夢主です。